見ると思い出す

11月10日(土)晴れ
今日も穏やかな徳之島です。

こんな日は必ず朝食後、庭に出たら1時間は花壇の雑草を抜いたり
水を撒いたり、植物の周囲を少しだけ耕して肥料を与えたり
ついでに先日買って来たオレンジ色のガザニアの横に
白いガザニアを1株だけ移植したり・・・


全然退屈しない。
だけど・・・やはり、家の中にも、いくらでもやるべき事が・・・
庭仕事が好きだけど、仕方ないね。

室内で洗い物を終えて、手を拭く時、ふと手のひらを見た。
右手、小指の下の方から薬指の下の方へ向けて
約1,5センチの傷痕。
この傷痕は、じじと結婚してすぐの頃に、うっかりミスで
怪我をしてしまったもの。
もう、半世紀近くなるけど、傷跡を見ると、やはりゾゾッとする。

当時、じじとばばは加計呂麻生活で、
生後間もない長女は徳之島の義両親に預けていた。
怪我をした当日・・・
その日は、長女と面会するため徳之島へ帰省する日だった。
イソイソと洗い物をしていたばば。
その洗い物の中に、縁の欠けたガラスコップがあったのだけど
気づかずに、スポンジを持った手にグッと力を入れて
コップの中を洗おうとした瞬間、グサッという感じで
小指の付け根あたりを切ってしまった。
最初「痛いっ!」とは思ったものの、出血も無かったので
安心していたら、じわじわっと出血。
深く切った時は、ちょっと出血まで間があるんだね。
出血があって、ジンジンと痛みもある中
当時は患部に「赤チンキ」という真っ赤な液体の薬をつけ
包帯で何重にも巻いて、そのままバスに乗り、渡し船に乗り
古仁屋に渡り、定期船に乗り換えて徳之島に向かった。

傷は痛かったと思うけど、病院へ行った記憶は無いから
そこまで深い傷では無かったんだろね・・・
でも、皮膚は少し引きつれたような感じで、未だに少し違和感はある。

この傷痕を見る度に数十年前のあの朝の事を思い出してしまう・・・・

血を見るのが大っ嫌いなばばだから、
なるべく怪我をしないように気をつけてはいるんだけど。
だから、今では食器などの縁が少しでも欠けていたら
お気に入りの物でも、すぐに廃棄するようにしている。

子供の頃は怪我をすると「ヨモギの葉を揉んで傷口に付けなさい」
と、言われていたので、友達もばばもやっていたけど
あれって、効き目があったのだろうか?
ヨモギを石で叩きつぶして、傷口に当てていたんだけど・・・

それと、ばばが子供の頃とか、周囲の大人達が
指先とかを針でちょっと刺したりして怪我をしたら
「アイタッ!」言いつつ、その指を口に入れていた。
あの行為も、今考えたら不思議・・・・

加齢と共に、記憶力は鈍り、行動もおぼつかなくなり
ますます自信喪失になりつつあるけれど
怪我をしたり、体調崩したりしないように
慎重に、慎重に動かなくちゃね・・・・と思ってはいる、ばばです。

 

 

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ばば
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