記念日
10月27日(木)晴
朝食の時、じじに「今日は結婚記念日だよね」って言った。
「えっ、そうだった?」ってじじ。
「結婚して何年になる?」って、聞いてみた。
「さぁ〜〜?」と、計算を始めたじじ。
「今年は,昭和で計算すると91年だよね〜
結婚した年が分かったら、結婚何周年か分かるでしょ」とばば。
「えぇ〜〜っと、91から,いくら引けば良い」・・・
なかなか正解を出さないじじ。
「じじ、私、数学算数、大の苦手だけどすぐ計算出来るよ。
小学校2年生程度の暗算はすぐ出来る!」って、何だか威張るばば。
「僕は,計算するの面倒くさいから、器械でチャチャッと
計算するのが得意。」と、じじ。
威張っているくせに、ばばも自分が結婚した年が
定かでは無いという・・・トホホ。
何とか二人で計算して,答えを出し、
遙か昔の結婚式の日の事を思い出した。
自宅近くのホテルでの結婚式だったなぁ。
式が始まるまでは曇りだったけど、中盤から大雨だったなぁ〜。
披露宴が始まって・・・・・当日、ビデオ撮影を
じじの友達に頼んであったけど、
何と、テープが入っていなかった・・・
だから、結婚式のビデオは残っていない。
じじのおばさんが,美容師さんで事前撮影では
色々な衣装で撮影をしてくれた。
夏前だったか?じじの勉強部屋を整理していたら
結婚式前の写真が沢山出てきて、しばらく作業中断して見ていた。
じじと結婚して,今日で43年。
まぁ〜よくも長持ちしましたなぁ〜。
数日前もじじが言った。
「ばば、40数年前、もし僕が親父と二人だけで,
ばばの家に行っていたらどうなっていたかなぁ」って。
もう、何回も書いているけど、ある日突然
知り合いのE先生とじじ父子が、ばばの家に
「庭を見せて下さい」って来たんだからね。
父が丹精込めて作り上げた庭を、町外や沖縄県などからも
見に来る人はいたから、ばばは100%、客人3名は庭を見に来たと信じ込んでいた。
だから、3名が門の外へ出て行った後、E先生だけが戻って来て
「ばばちゃん、○○君(じじ)とお付き合いしてみない?」と言われ
あまりに唐突で,何が何だか訳が分からないまま、
答えずに、その日は又、反省会の為、職場へ出かけた。
もし、あの日、じじ父子だけがばばの家に来て,庭を見て
帰って行ったとして、ばばは絶対じじと付き合っていなかったと思う。
だって、じじは少し色の付いたサングラスのようなメガネをかけていて
ばばは、「結婚するなら絶対5歳年上で、メガネをかけていない人」
というのが条件だったから・・・
5歳年上・・というのは、ばばの兄姉3名とも5歳年上の人と結婚していたから
漠然と、ばばも・・・と思っていただけで、メガネに関しても根拠など無かったはず。
結果的には1歳年上でメガネをかけた、じじと結婚したんだから
「人生、思うようにはいかないものだ」と、身をもって知ったばばだな。
43年・・と言っても、「あっという間だった」というのが実感。
じじとばばは同じ仕事をしていて、共通の話題があった事や
じじが忙しい中でも子育てや、家事をこまめに手伝ってくれ
じじ両親が、ばばを娘のように可愛がってくれ、一度も叱る事も無く
じじの妹も,頼りないばばを「ばばちゃん、ばばちゃん」と慕ってくれ
ばばは、退職するまで何一つ不満は無く、自分は幸せ者だと思っていた。
でもさ、退職したら急にじじが「何も仙人(しない人)」になって
ばばは、いつもカリカリ。
娘達に言わせると、「お母さんが何でもサッサとやっちゃうから
お父さんは,何もしないんだよ」って、なるけど・・・・
結婚年数が長くなって、ばばは性格がすっかりセッカチになっちゃった。
結婚前までは「おっとりばばちゃん」って言われていたのに・・・
最近では、じじとばば、性格まで入れ替わったのでは?と思うくらい
逆転してしまったように思えるから不思議。
じじが「何も仙人」になり、ばばが何でもかんでも
パパッとやるようになったのは、
10年前、じじが大病をして、その後、甘やかしすぎた・・・と
自分でも分かっているんだけど、
「怠ける事になれてしまった人」を動かすって難しいなぁ。
まぁ、ここまで来たら考えを少し変えましょうかね。
若い頃、じじが子育てや家事を一生懸命手伝ってくれたから
その恩返しのつもりで、少しくらい、じじを甘やかしましょう。
でも・・・ほどほどにね。
という、舌の根が乾かないうちから
じじに厳しく当たりそうな予感・・・・
毎日お馬鹿な事を言ったり、したりしながら
健康で日々過ごせますように・・・・
43回目の結婚記念日にあらためて願うばばです。