豚を敬う???他
6月1日(水)曇り時々小雨(入梅17日目)
入梅17日目の徳之島。
夕べから雨が降ったり止んだり。
島では、夜、羽アリが明かりを目指して飛ぶようになったり
ソテツの雄花が大きくなったりしたら、
「梅雨明けが近い」と言われる。
今の時期、野山に行けば「梅雨花」と言われる「イジュ」や
「コンロンカ」が満開だ。
昨日、お墓参りに行った時、お墓の周辺で
ソテツの雄花と雌花を沢山見た。
雄花はよく見かけるけれど、雌花は久しぶりだった。
じっくり見ると、ソテツの花って綺麗だね。
又、お墓参りからの帰りに、過日、見つけたイジュの花が満開の場所に
姉を連れて行って、見せたら「うわぁ〜綺麗」と感動していた。
落ちていたイジュの花を1輪拾って、そっと匂いを嗅いでいた姉。
「イジュの花って、クチナシの花のように良い香りがすると思ったけど
匂いはしないんだね」って。
今の時期にしか楽しめない、花や植物をじっくり見ておかなくちゃね。
今日ね、又、じじと方言の話をした。
ばばが「ねぇ、蜘蛛のこと、方言で何と言う?」とじじに聞いた。
質問したばばは全く思い出せないでいた。
もう、「蜘蛛を方言で言う」事なんて半世紀以上なかったかも知れない。
暫く考えていたじじ。
「マンクブ」と答えた。
じじが答えた途端に、ばばも閃いた。
「マンゴハ」と言っていたと。
「マンクブ」と、「マンゴハ」似ているようでもあり、全く違うようでもあり・・・
ばばが、今日午前中出かけた先で、ばばより7,8歳先輩のお姉さんにも
「蜘蛛って方言で何と言いますか?」と聞いたら
「分からないなぁ・・」って。
ばばが「私の集落ではマンゴハって言っていました」と言うと
「初めて聞いた〜」って。
この先輩は、ばばと同じ校区の方だけどね。
中学生まで島で暮らした後、進学・就職で島を離れたんだって。
ばばも、中学校まで島で暮らし、その後、喜界島や鹿児島に5年間いたけど
社会人なってからは、ずっと徳之島で、加計呂麻島で暮らした7年を除いても
半世紀は徳之島で暮らしたことになる。
自分が生まれ育った島のことでも、あまりに知らない事が多すぎて・・・・
そうそう、夕方、友人、S先輩宅に行って用事を済ませた後、方言談義。
その中で、丁寧語の話になり、S先輩の話には大笑い。
S先輩が小学生だった頃、ご近所に、ちょっと恐いおばあちゃんがいたそうだ。
自分より目上の人に話す時は、必ず丁寧語で話しなさいとか
他人の子ども達にも色々注意していたそうで・・・
ある日、S先輩のお母さんが、家の豚の餌にとサツマイモを持たせていたそうで
たまたま、その芋を見たおばあちゃんが「その芋、どうしたの?」と聞くので
「ウチの豚にあげるのです」という意味の事を方言で答えたそうだが、
その時、豚に敬語を使ってしまい、周囲にいた大人達は大爆笑したそうだ。
後々まで、豚に敬語を使ったこと覚えてる?と
ご近所の方、数人に言われて恥ずかしかったって、S先輩も笑ったけど
方言で鳴く、標準語でも敬語って難しいなぁ・・・と思う。
緊張しすぎて、ついつい自分を敬ってしまったり
丁寧語を重ねてしまったり・・・・
ばばの場合、標準語よりも、方言の方が丁寧語もちゃんと使えるような気がする。
「方言使用禁止令」真っ只中で育ったんだけどね・・・・
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入梅17日目の、今日は夕方から雨が激しくなった。
今までで一番の雨量になるんじゃ無いかなぁ?
災害が起きませんように。