約50年ぶりに・・・・・
10月15日(木)曇り
昨日お昼前、姉が我が家に寄ったので
2人でコーヒーを飲みながら、のんびりとしていた。
レースのカーテン越しに外を覗くと、車庫を通り抜けて
女の人が顔を出した。
その後ろにも、誰かいそうな感じだった。
ばばは、もしかして友人か知人が、最近になって
義母が亡くなったことを知り、弔問に来てくれたのか?
それとも、他の用事で我が家へ来たかったけど
家が分からず、誰か我が家を知っている方が
わざわざ案内してきてくれたのかな?と思った。
すぐすぐ玄関へ来そうも無いので、カーテンを開けた。
すると、中学校の同級生Kちゃんが立っていた。
あと二人居るらしかったが、顔が見えず誰だか分からなかったので
「Kちゃん、どうぞ」と声をかけたら、3人一緒に玄関まで来た。
「中へどうぞ」と声をかけると3人上がってきてくれた。
Kちゃん、Tちゃん、Hちゃん・・・
懐かしい、中学校時代の同級生だ。
ばばが通った中学校は、二つの小学校校区から通学していた。
Kちゃんとは、小学校時代からの友達だが
Tちゃんと、Hちゃんは小学校区が違うので、中学校からの友達。
Kちゃんとは、今住んでいる地区が同じなので
スーパー等で時々顔を合わせることもあるけれど
Tちゃんと、Hちゃんとは長らく会っていなかった。
特に、Hちゃんとは、中学校卒業以来だから・・・・
もう、半世紀以上会っていないかな?
室内に上がってもらって、一息つくと、Kちゃんが言った。
「Hちゃんがね、どうしてもあなたに会いたいって
前々からいっていたので・・・」と言う。
Hちゃんは、以前から「ばばちゃんに会いたい、会いたい」って
TちゃんやKちゃんに言っていてみたいで・・・・
Hちゃんが、どうして、そんなにばばに会いたがっていたのか
ばばは理由が分からなかったが、Tちゃん達の話によれば
「中学校時代に、Hちゃんが、ばばにとても良くしてもらったから
是非、会いたい」と言ったのだそうだ。
Hちゃんと、ばばは同じ名前。
そういうよしみも有り、Hちゃんと仲は良かったけど
そんなにばばがHちゃんに親切にしたり、助けてあげたという記憶は無い。
Hちゃんが「あなたのお家まで遊びに連れて行って貰ったのよ」と言う。
ばばの家と、Hちゃんの家は、校区も違うし、何キロ離れているだろう?
「Hちゃん、中学時代、自転車で通学していた?」とばばが聞くと
「当時、自転車は乗れなかったので、歩いて連れて行って貰ったのよ・・」と言う。
そう言われてみれば、うっすらと記憶があるような気がする。
中学校を卒業して、50年以上。
同級生も、それぞれ色々な人生を送ってきたことだろう。
50年以上も前の、ばばのことを色々覚えてくれていて
是非会いたいって、わざわざ訪ねてきてくれる・・
有り難いよね。
ばばh、話を聞くうちに何だか胸がいっぱいになって涙がこみ上げてきた。
と、Hちゃんはなにやら袋を取り出し
「私が作ったミカンとラッキョウ、食べて」って差し出した。
ビニル袋には小粒のラッキョウ漬けがドッサリ。
これだけのラッキョウを漬けるのに、どれだけ手間、暇がかかったことだろう。
又又胸が熱くなった、ばば。
その後も、色々な話に花を咲かせたが、
Hちゃんは現在農業を頑張っているそうで、
色々な野菜などを育てているとも話した。
同級生4人で集まると、一気に中学生時代にタイムスリップ!
次から次へと話は尽きなかったが、お昼前になったので
Hちゃんが、ばばと一緒に写真を撮りたいと言い、
姉がカメラマンになって、写真撮影までして、お別れした。
帰る時も、車庫の近くまで行ってから
Hちゃんは、右手を出して、ばばに握手を求めてきた。
ばばはHちゃんの手を「有り難う!」という気持ちを込めて握り返した。
小柄なHちゃんの手は逞しく、そして温かかった。
これから食事に行くというHちゃん、Kちゃん、Tちゃんを道路まで送り
車が見えなくなるまで、手を振った。
予想だにしなかったHちゃんとの再会。
人生って、良いものだなぁ・・・と温かい気持ちになったひとときだった。
Kちゃん、Tちゃん、Hちゃん、ありがとう!
※画像はHちゃんが持って来てくれたミカンです。