薄情お父さん?
6月5日(木)晴れ
梅雨の中休みかな?
今日も雨が降ったり止んだりだったけど
晴れている時間の方が長かった。
ちょっとムシムシするけど・・・
昨夜は寝る時、「暑い、暑い」と思いながら
タオルケット1枚で寝たら、夜中寒くて目が覚め
又、羽毛布団を掛けて寝た。
暑いのやら、寒いのやら分からない。
島より都会の方がずっと暑いらしいね、最近は。
梅雨が上がれば、灼熱の太陽がギラギラ・・・って日も間近かな?
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ばば行きつけのお店の店主さん、S姉さんは
1匹の野良ネコを「ミーちゃん」と呼んで可愛がっている。
そのミーちゃんが、最近「お父さんになったかも知れない」と言うのだ。
なるほど、そう言われてみると数日前も
S姉さん宅のお隣の屋根裏辺りから
「ミャゥ〜ミャウ〜」と子ネコらしき鳴き声が聞こえていた。
そして、今日は隣接する別のお宅の屋根の上に
お母さんネコと赤ちゃんネコがいて、
赤ちゃんネコたちはお乳を飲んでいるようで
押し合いへし合いしたり、兄弟?の上を跨いでひっくり返ったりしていた。
お母さんネコも、勿論野良ネコで毛の色は、
白とベージュのツートンカラー。
4匹見えた子ネコのうち3匹は、お母さんと同じ体色。
でも、1匹だけはグレーの毛色。
S姉さんが、可愛がっているミーちゃんは体色はグレーだから
もしかしたら、4匹の子ネコのお父さんは
ミーちゃんの可能性無きにしも非ず。
ミーちゃんと言えば、女の子の名前みたいだけど
雄か雌か分からないままに、子ネコの時からS姉さんは
「ミーちゃん」と呼んで可愛がっていて、ばば達も
「ミーちゃん」と呼んでいたが、だいぶ経ってから雄だと分かった。
でも、みんな「ミーちゃん」と呼び慣れていたので
そのまま呼んでいたのだが・・・・
ミーちゃん、遂にお父さんになったのか!
そこで、S姉さんの言うことが面白い。
「あのミー、自分だけ餌を食べたら奥さんや子供達には
餌を運んでいる様子もない。薄情なお父さんだね」って。
ミーちゃんは、お腹が空いていればお客さんがいても
お店の前まで来て「ニャウ〜〜〜ウウ」と甘えた声で鳴く。
たまにS姉さんが「ミーちゃん、餌、はい。餌はこっちよ」と呼ぶと
言っているのが分かるのか、さっと家の裏に置かれた餌の方へ走る。
そして、S姉さんが「お座り!」と言って餌をあげると、
きちんと座った後、餌を食べる。
たまに、悪いことをした時「ダメ!コラッ」とS姉さんが怒れば
サササッと逃げて行く。
S姉さんのいうことを良く理解しているようだ。
そんなミーちゃん、本当にあの子ネコたちの父親なのかな?
ネコが話をするわけで無し、はっきりとは分からないが
ミーちゃんを父親と思いたい気持ちもする。
それにしても、自分だけたらふく餌をもらって食べるミーちゃん、
本当に「薄情お父さん」なのかな?
ネコの親って、子ネコを咥えて運ぶんだよね〜。
今日、トタン屋根の上で餌をあげていたお母さんネコ、
ひとりで子ネコたちを咥えて屋根に上ったのかな?
一回に1匹ずつ運ぶのかな?
だとしたら、4回も運んだのか?
それとも?もし、ミーちゃんが父親なら
2匹くらいはミーちゃんも咥えて運んだのかな?
S姉さんの言う「薄情お父さん」になりたくなかったら
もう少し、奥さんや子供達を可愛がってあげてね、ミーちゃん。
そうそう、S姉さん、こんな事も話してくれた。
ヒヨドリの親って、怖いよ〜。
ある日ヒヨドリのヒナが地面に落ちていたのでS姉さんは
「車に轢かれでもしたら可愛そうだ」と拾い上げて安全な道端に置いた。
その直後、どこからかもの凄い勢いで
親鳥がS姉さんの体目がけて飛んで来たんだって。
身を挺して全力で、自分の子を守ろうとしているんだよね
あの時の怖さは忘れられない・・・・とS姉さん。
人間も、動物も親が我が子を守ろうとする気持ちには
共通するものがあるね。