会えたよ〜コウノトリに・天国から地獄へ・・・
3月12日(水)晴れ後曇時々小雨
会えたよ〜〜〜コウノトリに!
ばばは、一昨日、昨日のハイテンションとははどこへやら
実はあまり乗り気じゃなかった・・・・
と言いつつ、夕べでお米をといだりして
準備してたのは、なぁ〜〜〜ぜ?
今日は炊きたてご飯でおむすびを作り
やはり卵焼きと豚骨と大根のべったら漬けスープ、
コーヒーなどあり合わせの物を詰めて
やはり10時前に出発。
テンション低めのばばと違い、じじがハイテンション!
運転するばばの横で鼻歌なんぞ口ずさんでおりました!
一昨日、昨日と同じく友人のTさんからもらった情報の
飛来候補地の1番目の場所へ・・・
ばばは右、じじは左側の畑を注視しながらノロノロ進むけど
どこにも気配さえ無い。
早々に切り上げ、第2候補地へ。
途中、情報をくれたTさんからじじへ電話。
「どこそこへ来て下さい。コウノトリがいますから」と。
指定の場所とばば達が走っていた場所は、ほんの目と鼻の先。
5秒も走ると、路肩に車を止め、ばば達を待っているTさんの姿が。
Tさんと合流し「Tさんは神様です!」とばばは思わずTさんに手を合わせたよ。
「どこ!どこ!」と急くじじとばばにTさんが指さした先は・・・・
50メートル以上は離れた草地。
双眼鏡で覗くと、なるほど!鳥の頭部らしき物が動いている。
更に倍率を上げて見ると〜〜〜
おぉぉぉぉぉ!!!!!
待ち焦がれていたコウノトリ「コウちゃん」が
左側を向いてじいっとしている。
じじは、少しでも近づこうと前進して
止まっていたブルドーザーの影から狙ったり、気の柵に乗って狙ったりしたが
なかなか上手く写せず、そのうち何処かへ飛び去ってしまった。
すると、Tさんがすぐに車で追いかけ、携帯で連絡をくれ
じじとばばもTさんの後を追った。
少し離れた畑に舞い降りたようで「匍匐前進して撮りましょう」とTさん。
ばばが動いて逃がしても困るので、ばばは我慢して車に残った。
匍匐前進していく男性ふたりを見ながら、ばばもウズウズ。
でも、我慢、我慢。
何とか静止画動画とも撮れはしたようだが、又しても「コウちゃん」は飛び立ってしまった。
すぐさまTさんが後を追いかけ、じじとばばも続く。
今度はほんの20メートルほど先に舞い降りたようで
Tさんの車の助手席にじじは乗り、前進し動画、静止画を撮っている。
ばばは、やはり自分の車で我慢、我慢、待機。
10分以上、じじは撮っている。
ばばも、少しだけ前進して双眼鏡で覗くと
おおおおおおおおお!!!!!
正に、待ちに待った「コウちゃん」が目の前に。
鋭くとがった大きな黒っぽい嘴。
羽の後ろの方の下部が黒っぽい。
目が赤っぽいのまではっきり見える。
それにしても、「コウちゃん」は何故か片足立ちしている、ずうっと。
どうしてなんだろう?
じじが思う存分撮影できた事を確認して、Tさんは帰って行った。
その後は、自分たちで近づけるだけ近づいて、又撮影開始。
天気も晴れてくれているし、絶好の撮影条件。
逃げる気配も無く、ずっと立って、時々嘴を胸元辺りに差し込む仕草をする。
その後はじっと立ち尽くしたまま。
餌を見つけるわけで無し・・・・
「コウちゃん」を見ているうちにだんだん切なくなってきた。
兵庫県生まれの生後1年くらいの若鳥らしい「コウちゃん」。
親兄弟と離れ、はるばる徳之島まで来てくれたのは嬉しいけれど
この後、どうなるんだろう?
出来れば、せめて数羽集団で飛来してくれていたら良かったのにね。
ひとりぼっちは寂しいよね。
「コウちゃん」、じっと、何を考えているんだろう?
Tさんのお陰様で、本当に貴重な映像を記録できました。
Tさん、本当に、本当にありがとうございました。
今日撮影した写真や動画は明日にもじじがアップすると思います。
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本当はね、もっとコウノトリ撮影の事を書きたかったけど
この数時間後、同じくTさんから又電話があり・・・・
それは、それは悲しい電話で・・・・・
ばばより1級後輩で、徳之島の情報発信の先駆者とも言える
Nさんが亡くなられたと。
忙しい仕事の傍ら、真夜中の山中などへも分け入り
徳之島の貴重な動植物の写真を撮ったり
徳之島中の行事やイベントにカメラを抱えて参加し
貴重な写真をインターネットで発信し、又個展なども開催していて
新聞等でもその活躍ぶりは何回も紹介されていた。
山へ取材に行かれて、そこで何らかのアクシデントに見舞われたのだろうか。
残念でならない。
まさに「コウちゃん」との出会いの「天国」から
Nさんの訃報の「地獄」へ真っ逆さま。
Nさんの訃報後は、じじもばばも打ちのめされ、言葉も出なくて
「じじが「運転代わろうか?」というのを断り何とか帰宅できたけど・・・・
Nさんの訃報はあっと言う間に知れ渡ったようで
あまりに突然の訃報に驚きと、あまりに突然の事で
「信じられない」という声が続々。
本当に徳之島の「宝」が1つ消えてしまいました。
今はただ、ご冥福をお祈りするばかりです。