「耳が開く?」・目の前の50円
4月12日(金)曇時々晴れ」
昨日からじじと約束してあった。
「明日はお母さんに会いに行こう」って。
ばばが、あれやこれや忙しくて
10時半過ぎてから出発した。
母がお世話になっている施設へは
信号に引っかからなければ車で5分もあれば行ける。
施設の入り口まで行った時、すぐ上の電線に
10羽近くの小鳥が止まっているのが見えた。
スズメ?
ばばには見分けが付かないけれど、
じじが「ムクドリだ!」と言うので慌てて車を止めた。
すぐさま、じじは静止画・動画を撮った。
撮り足りなかったのか、「車をバッグさせてもう少し近づいて」との指令。
じじの言う通り、近くのマンションの庭で方向変換したりしたけれど
なかなか思うように撮れず。
結局、施設の入り口に車を入れて,再度撮影・・・と思いきや
パァ〜〜っと,飛び立ってしまった,残念!。
一度撮ったから,まぁ、良いでしょう〜と母の所へ。
母は,もう食堂へ移動していたが,じじとばばを見ると満面の笑顔。
常日頃、補聴器を利用している母なので、
母のバッグの中を探って補聴器を出すと,スイッチがオンになったまま。
あちゃ〜〜電池切れだぁ〜
・・・と、母曰く。
「最近、補聴器無くても聞こえるよ。
なんか、耳が開いたみたい」だって。
「耳が開く」って言う表現があるんだね。
蓋が閉じたように音が聞こえなかったのが,
音が聞こえるようになったのは蓋が開いたと表現したのだろうね。
「耳が聞こえるようになった」という母だが
会話してみると、んんんん〜〜〜噛み合わないなぁ。
職員さんに事情を話すと、買い置きの電池があるので
入れ替えておきますねということで、一安心。
しばらく母と話して、もう、昼食前だったので
邪魔になってはいけないと施設を後にした。
帰る時も「ムクドリ」が電線に止まっていないか
気をつけて見たけれど1羽も見当たらず。
そのまま、いつもはじじがひとりで出かける南区海岸へ。
メダイチドリや、ソリハシシギ、セイタカシギ、サギ、ミサゴなどがいた。
12時過ぎるまで撮影し慌てて帰って来た。
ばばは、3時から歯医者へ行かなくてはならないから・・・・
ばばが汁の準備をしている間、じじは撮ってきた画像の整理をしていたが
「やったぁ〜ばば!ギンムクドリじゃなくてコムクドリだったよ〜」と
興奮している。
徳之島で,じじはこれまで撮影したことが無かったから
興奮するのも当たり前だね。
わざわざ隣町の干潟まで行かなくても良いんじゃない?
こんな近くに,色々な鳥がいるんだからさ。
その後も、じじは「やっぱり親孝行したら良いことあるなぁ」とか
「これも、ばばのお陰だなぁ・・・」とか、
「俺は運が良いなぁ・・ばばが僕に運を付けてくれたんだなぁ」とか
「やっぱり、僕はばばと結婚して良かったなぁ」とか
異様なまでの褒め殺し。
じじ、いくら褒めたってしばらくは、遠出もしないし
近場へも同行できませんよ〜
だって、家の中で出来る仕事があり過ぎるから・・・・・
じじが昼御飯を食べている間に,
ばばは出かける前に仕掛けていった洗濯物干し。
・・と、裏口のベランダにかけたあった雨傘に見覚えのある虫が!
黒に白の斑点があり、触覚の長い「ゴマダラカミキリムシ」。
4,5年前、最初見つけた時は珍しくて嬉しくて興奮したけれど
その後、ミカンの大敵で害虫だと分かり、思いは一変。
ばばの一番好きな果物ミカンの害虫・・・・許せない!
そのうち、町の広報誌で「1匹100円だったかな?で買い取ります」と
書かれていて,びっくり。
学校でも、捕らえたゴマダラカミキリ虫で子供同士喧嘩になる事もあるって聞いた。
1匹100円って凄いね。
1匹100円だったか?50円だったかはっきり覚えていないけれど
きっと、50円くらいだったかなぁ・・・・
去年の秋に、我が家の車庫周辺の伸びきった木を切っていたら
ばばの友人が通りかかり、切られた枝にゴマダラカミキリを見つけ
「これ、もらって良い?」って。
どうそ、どうぞ。。。。
でも、その友人、ばばとお喋りに夢中になっているうちに
「50円」にはどこかへ逃げられちゃったけど・・・・
今日、久しぶりに見つけたゴマダラカミキリ、
もしかしたら?珍種だったらと思い、じじに声をかけた。
食事中のじじも、ばばに引っ張り出されムシを見て
「これ、普通のゴマダラカミキリだよ〜」。
この一言で決定。
ベランダの下へ振り落とそうと・・
じじは、そのまましておけば自分で何処か飛んで行くよって言ったけど。
ばばが、傘を持って振り落とす寸前に,奴は自分で飛び立ったよ。
そして、両親宅の花壇横を地面すれすれに飛び
ばばが丹精しているスズラン水仙に止まってしまったよ〜。
まさか?まさか?水仙の葉っぱまで食べないよね・・・とは思いつつ
ちょっと気になるばばでした〜。
目の前に「50円」が止まっていても掴まえて役場まで持っていく勇気が
ばばには、まだ無い。