夢
3月21日(月)晴
24日は、島内小学校の卒業式。
ばばも、母校へ行ってこようと思っている。
「卒業式には必ず行くからね」と約束していたから。
子ども達に会う前に、美容室でも行って・・・と朝から出かけた。
ばば行き付けの美容室は、庭木や季節の花が丹精されていてとても綺麗。
大きなクロガネモチの木があり、ムラサキシキブ、桜、ジャスミン
コダカラソウ、その他諸々・・・・
ジャスミンの花が咲き、芳香を放っていた。
又、裏庭には純白のツツジが満開で、桜の木には可愛いサクランボが多数付いていた。
髪の毛の手入れをしてもらっていると、電話が鳴った。
取ると、長女から。
「じいちゃんの夢を見て目が覚めた」と言う。
義父が元気になって退院する夢を見たらしいが、
夢を見ながら泣いていたらしい。
3ヶ月から3歳まで育ててもらった、おじいちゃんが
今は寝たっきりになり、帰省の時、いくら呼びかけても話しかけても
返事は返ってこない、会話も出来ない・・・・・
夢の中でとは言え、大好きな、じいちゃんが元気になった嬉しさに
涙が溢れたのだろう。
正夢だろうか?
逆夢だろうか?
ばばも見た夢がとても気になることがある。
良い夢であった時は、正夢であって欲しいと願い
悪い夢であった時は、逆夢であって欲しいと勝手に願うばばだが、
やはり、長女の電話が気になった。
昼過ぎに美容院を出て、直接病院へ向かって義父を見舞おうと思ったけれど、
じじの昼食も気になるので、一旦家に帰り昼食の準備をして
その後、他の用事も兼ねて病院へ行った。
義父は熱もなく、穏やかな寝息を立てていたので、ホッとした。
病院の外から長女にも電話でその旨連絡した。
人間は何故夢を見るのだろう?
他の動物も夢を見ることがあるのだろうか?
ばばも以前は夢を見て怒ったり、笑ったりしていたらしい。
夢のことで今でも忘れられないのは
小学校の遠足で、隣の集落の海へ行った時のこと。
海は潮が引いていて、小さなタコの子が、たくさんたくさんいた。
ばばが捕まえると、タコがばばの指にギュッと絡みついた。
「イ〜タッタッタッタ離してっ!」と大声で叫んだが
ばばの叫びを聞いてくれるタコではない
小さな赤ちゃんダコとは言え、絡みつく力は強い。
腕を振り回しながら叫びまくるばばに担任の先生が気づいてくれ
何とかタコを引っ張り剥がしてくれた。
タコの仕打ち?によっぽど腹が立ったのだろう。
その夜、昼間の出来事を夢に見て、ばばは「シガイ(タコの方言)、
ハゴッキィ(憎たらしい?嫌だっとでも訳せばいいのかな?)」と
大声で叫び続けていたらしい。
ばばの大きな叫び声で何回も目覚めた母は、訳が分からず
翌朝ばばに昨夜の叫び声のことを離したので、ばばも母に説明した。
ばばの指に絡みついて離さなかった子ダコに、よっぽど腹を立てていたのだろう。
急に捕まれた子ダコこそ迷惑千万だっただろうに・・と今なら思えるけれど・・・・
半世紀も前の夢のことだけど、今もハッキリと思い出せるほど鮮明だ。
夢って不思議だなぁ。。。。。
うちの長女が大好きなじいちゃんを思い、
じいちゃんが可愛い孫(長女)のことを思い
お互いの思い合う心が繋がって、
じいちゃんが元気で孫に呼びかける夢を見せたんだろうなぁ・・とばばは思う。