先生になったら、卵がたくさん・・・・・・
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5月21日(金)曇後雨・蒸し暑い
2日前、夜7時過ぎのことだ。
電話のベルが鳴った。
受話器を取る。
相手は黙っている。
こちらも黙っている。
しばらくして「Sちゃん?Rちゃん?」と呼びかける。
それでも、しばし沈黙。
?????と思っていると、やっと相手の声が。
「ばば〜、あのさぁ〜。僕、先生になりたいんだけど、どうしたらなれる?」
孫のSからの電話だった。
どうして急にこんな電話をかけてきたんだろう?
「Sちゃん、先生になりたいの?どうして?」
「だって、先生は色々なことを教えてくれるから
色々なことを知っていると思って。僕も、色々なこと知りたいんだ〜。
どうしたら、先生になれるかなぁ〜」
「Sちゃんは、小学校・中学校・高校・大学、どの学校の先生になりたいの?」
「小学校の先生になりたい」
「そうなんだ〜。じゃ〜、小学校・中学校・高校と一生懸命勉強して
大学生になったら先生になる勉強をする所があるから、そこで勉強して
その後、先生になる試験受けて合格したら先生になれるよ」
「ふぅ〜〜ん。じゃ、ばば、僕に算数の計算プリント送って」
「ごめん。ばば、持っていた計算プリントの本なんか、
もう使わないから全部お友達の先生にあげちゃったの」
「そっか〜。じゃ、ばばが20+3とか問題を書いたプリントを
ファックスで送って〜〜」
と言った後、「ばば〜〜、じじは今お昼寝中?」
・・・・・・・・・・・???????????????
今は夜の7時過ぎ。
徳之島と東京も数時間の時差があると思っているのかな???
じじとも色々話していたが、じじにも「小学校の先生になりたい」と言ったそうだ。
先生になる他に「玩具メーカーのバンダイで働きたい」「東陶で働きたい」と言ったそうだ。
「最先端のオモチャや、トイレを作ってみたい」らしい。。。。
幼いなりに、色々考えているんだな〜〜。
ばばが、将来の夢について考えたのもやはり小学校1,2年の頃だった。
ばばの場合は、物心つく頃から、母が「教員っていかに良い仕事か」をずうっと言い聞かせ
いつの間にか、母に洗脳されてしまっていたのかも知れないが、
ずうっと「将来は教師になる」と決め、一瞬も揺らぐことなく夢に向かって進み続けた。
夢を実現できたことは幸せだったと思う。
我が半生に悔い無し!
でもねぇ〜〜、母が教員を薦めたけれど、
母の教員に対するキャッチフレーズは「公務員になれば生活が楽だよ。
農業は定期収入がないからねぇ〜」ってよく話した。
当時は農作業が機械化されている訳でなく作るのは米・芋・サトウキビ・自家用野菜くらい。
朝から晩まで父と一緒に農業をしていた母は
将来、我が子にはきつい肉体労働をさせたくなかったのかも・・・・
キャッチフレーズその?
「先生になれば卵も沢山食べられるよ」
ばばが子供の頃、卵は超貴重品だった。
各家庭で鶏を数羽飼っていて、その鶏が産む卵を大切に大切に食べていた。
鶏は卵を毎日産む訳でなし、ばばの家では一個の卵を溶きほぐして入れた味噌汁を
家族10人で分け合って食べることは普通だった。
そんな時代、家庭訪問時期、先生が廻ってくると各家庭では
貴重品の卵を3〜5個くらい紙に包んで先生にお土産に持たせていたので、
母は、こういう言い方をしたのだろう?
キャッチフレーズ?
先生になったら周囲から尊敬されるよ。
・・て・これは教員になってからの本人の仕事ぶりなどによるけれど
母は、ばばを「他人様から尊敬される人」にしたかったらしい・・・・・
母の薦める3つのキャッチフレーズで
?は定期的に、お給料がいただける仕事なので本当に有り難かった。
?時代がどんどん変わり、卵は売り出しの目玉商品として10個100円以内で
買える時代になったし、卵は一人一個食べられる時代になったね〜。
?これは、どうかなぁ〜〜。
自分が尊敬されるような仕事をしてきたという自信は全然無い。
ただ、毎日、毎日誠実に仕事をしてきたとは思うが。
尊敬する、しないは人それぞれ違うからね、基準が。
ばばの場合、本当に両親の思いが人生を大きく左右したと思うが
我が娘達はそれぞれに自分の道は自分で決めてくれたと思っている。
じじとばばは「子供には子供の人生がある」という思いから
小さい頃は相当厳しく子供達を躾たと思うけれど、ある時期からは
子供達にあまり干渉はしないと決め、実行してきた。
子供達から見たら「頼りない親」に見えてるかも知れないね。
数日前、孫が「先生になりたい」と電話が来て
じじとばばは「もう、将来の夢を語る時が来たか・・・・」なぁんて喜んでいるけれど
孫の夢はどんどん変わっていくと思う。
娘夫婦がどのように孫をサポートしていくか分からないけれど
晴れて孫が夢を実現できる日まで、徳之島のじじとばばも元気で孫達を見守っていこうね〜じじ。