憎らしや〜〜じじ!
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2月1日(月)曇り時々雨
島は昨日から暖かく、ジョーゼットの半袖ワンピ−スで
歩いている人がいてびっくりした。
家に帰って温度計を見ると24℃。
今日も朝は24℃あり、ばばも長袖をたくし上げ、長ズボンをたくし上げ・・・・
よっぽど半袖と短パンにしようかな?と思ったが
来客でもあったら困るので、そこまでは出来なかった。
一日どんよりしていて、降るのか?晴れるのか?はっきりしない。
そんな中でも夕方の散歩は断行!
姉にも連絡して家を出た。
ところが歩き出して2分ほどでポツリ、ポツリ。
行く手には真っ黒い雨雲。
進むべきか?引き返すべきか?
ちょうど我が家へ向かっていた姉と合流。
じじの即決でまず大瀬側の鳥たちを覗いて、その後海岸コースを回ることに。
大瀬川に着くと潮が引いているので中州には大小の小鳥たちが数十羽。
じじは撮影開始。
なかなか動かないので、ばばと姉は先に海岸へ行くことにした。
潮の引いた砂浜には小アジくらいの大きさの魚が落ちていたり
沖の珊瑚礁には海鵜の集団が行儀良く整列していたり。
後から来たじじは護岸の上に乗って又撮影開始。
姉とばばは、その間に南区の海岸まで足を伸ばした。
同じ亀津でありながら、初めて足を踏み入れる場所だ。
海岸はゴミがたくさんあってかなり汚れている。
潮の引いた浜にはばばの握りこぶしほどの貝が落ちていて中身も入っていた。
でも・・・汚れた海岸や生活排水の一部が川から海へ流れ込んでいるのも目にしているので
持ち帰る気になれず「大きくなって戻っておいで〜。
そして、ばばを竜宮城へ連れて行ってね〜〜」
と言いながら沖の方へ貝を放り投げた。
その時、ふと「私の耳は貝の殻・・・」という、フランスの詩人ジャン・コクトーの詩が浮かんだ。
投げ捨てる前に、大きな貝を耳に当てて見れば良かったな〜〜。
鼻を近づけて匂いは嗅いだんだけど・・・・・
海藻のような磯の香りがしたよ〜〜。
じじの撮影していた場所に戻るとじじが高い岩に乗っている。
何してるのかな?と思って近づくと「帽子が風に飛ばされた」と言う。
それで3メートル以上ある崖の上から棒きれなどを使って帽子を拾おうとしている。
「こうなったら、ばばも助太刀致しまする〜〜〜〜〜」と
砂浜へ降り、岩を伝い、崖を上り、さらに高い岩まで上がろうとしたが
飛び上がることも、岩にしがみついて上ることも出来ず・・・・オタオタオタオタ。
こうしているうちにも、じじが崖から落ちやしないかハラハラハラハラ。
じじは一番高いところ、ばばはじじより一段下、姉はばばよりさらに下で
一個の帽子を取り返すべく頑張る人・祈る人・見守る人・・・・・
じじの姿が一瞬見えなくなったかと思うと、
次に姿を現した時はちゃんといつもの帽子はじじの頭の上にあった。
その後、じじは珊瑚礁づたいにさっさと引き返し始めた。
ばばと姉も少し遅れて続こうとすると、
じじが「戻れ!戻れ!」というゼスチャーをしている。
引き返すには川も渡らなければならないのだ。
ばばと姉が見守る視線の先でじじは川を飛び越えて歩き出した。
ばばは悔し紛れに姉に言った。
「二人の長い足では川を渡るの無理だから、引き返せって・・・。
じじのように足が短かければ、ぴょんと跳び越えられるのにねぇ〜
足が長いってことも、困るねぇ〜〜」
意味不明なことを言いながら、じじの後ろ姿を睨み付けながら歩いていたが
じじはピョンピョン跳びはねたのか、いつの間にかばばと姉の視界から消えていた。
その後は、また姉と二人穏やかな気持ちで海岸通りを歩き
病院へ寄って父の顔を見て、買い物をして、帰ったのでした。
ハイ、おしまい、チャンチャン。