三翁

毎日５時になるとサイレント共に５回鳴く犬の飼い主Bさん。

サトウキビの生産と共に肉用牛も５，６頭飼っている。

夕方はよく牛舎の前で一服しているがばば達が近づくと

心いやしてくれる笑顔で迎えてくれ「今日は特別暑いですね」等と話しかけてくれる。

このおじいちゃんの所では、たまに息子さんが手伝っている姿が見られ

この夏には可愛いお孫さんもおじいちゃんの横に座っていた。

ばば達と少し関わりのあるCさん。

関わりと言っても、じじ父の畑に、このCさんが牛の餌、牧草を植えているのだ。

このおじいちゃんは本当に年から年中、コツコツコツコツ働いていて

皮膚は赤銅色に焼けている。

ほとんどは畑にしゃがんで草抜きをしているが、時には畑回りの雑草刈り、

そして、サトウキビ収穫期にはたった一人で何日も何日もかかって

広大な畑のキビを刈り取り出荷している。

ばばの想像を超える過酷な労働だろうがいつもニコニコしている。

Cさんもキビ畑の隅で肉用牛の飼育もしている。

だから、牛の餌も調達しなければならない。

いつも見かける畑より下の畑で牧草を刈り、

背負いカゴからあふれ出さんばかりに積み上げて背負い

急な坂道を上がっているCさんをばば達は追い越す。

自分より大部年上のCさんが重労働をしているのに

手ぶらでスイスイ追い越す事がためらわれる時も多い。

Cさんは又、道路脇の小さな空き地を利用して野菜も作っている。

大根・キュウリ・冬瓜・南瓜・キャベツ・ブロッコリー他葉物野菜等々・・・・

その野菜がどれもできが良く、ばば達も時々頂く事がある。

去年は頂いた大根があまりに大きく、散歩を続ける事が出来ず

途中、棒を見つけそれに頂いた大根を括り付けてじじと二人で担いで

散歩を中断して帰った事もある。

先日、じじ一人で散歩に出かけた時、

Cさんが冬瓜とキュウリを上げると言ってくれたらしい。

じじが一人だったので「牛小屋に置いておくからいつでも持ち帰って」と・・・

翌日じじは車で野菜をもらいに出かけた。

ばばは、毎日働いているCさんに黒糖・飲み物・お菓子を届けてもらった。

しばらくして、じじは大きなキュウリ４本、冬瓜２個をもらってきた。

早速キュウリを切って刺身のツマに使わせてもらった。

「瑞々しくて美味しい」とじじ。

年に何回か新鮮な野菜を下さるCさん。

お返しに寒い日はホッと飲料やお菓子を、暑い日は冷たい飲み物やお菓子を

届けるようにしている。

年配の方がばば達の周囲で元気に働いている・・・・

年をとっても仕事が出来ると言う事は幸せな事だと思う。

じじとばばは、この先、年を重ねたらどのような日々を過ごすのだろう。

じじは、きっと朝夕の体力作りと併行しつつPCに熱中し続けるだろう。。。。。

ばばは？？？？

そろそろ考えなくてはいけないな・・・・・・・・・