集中豪雨

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7月27日(月)晴れ

連日、テレビを付けるとあちこちの豪雨被害の事が報道されている。

死者もどんどん増え、痛ましい事である。

欲しい所に欲しいだけ雨が降ってくれればいいけれど、

雨を望む所には雨が降らず、一カ所に集中的に雨が降り・・・被害は拡大する一方。

自然は人間を癒してもくれるけれど、時として大きな牙を剥き

襲いかかってくる。

ばばもこれまでの人生で豪雨被害に直面した事が2回ある。

一回目は、平成5年、たまたま家族旅行をしていた鹿児島で豪雨を体験した。

当日午後から鹿児島市を中心とした地域で1時間あたり100?近い雨が数時間降った。

市の中心部を流れる甲突川が増水、江戸時代に架けられた甲突川の五石橋のうち二つが流失した。

この他、病院が土石流に飲み込まれ、又線路も土石流で寸断され

乗客を乗せたまま立ち往生した列車もあった。

ばば達家族は、その日姪の家に泊まる事になっていた。

夕ご飯の買い物に近くのスーパーへ出かけたばばだったが

家を出る時は異状はなかったのに、帰路は道路も線路も冠水し

膝あたりまで来る水をかき分けるようにして

やっとの思いで姪の家に帰り着いた。

一人暮らしの姪の家は6畳にバス・トイレとキッチンがあるだけ。

そこへばばの家族5人、姉の家族(姪も入れて)3人が泊まる事に。

廊下にも何人か寝て、やっと8人が寝る場所を確保。

豪雨でも停電の無いのが不幸中の幸いだった。

テレビでは刻々と被害情報が入る。

豪雨災害なんて初めて遭遇したばば達はただただ茫然とするばかり。

一夜明けて町へ出ると、甲突川には大きなテレビや冷蔵庫、洗濯機等が

ぷかぷか浮いていて、電車通りにも昨日までショーケースに入っていたであろう

お魚さんがあちこちに落ちている。

そんな中、スーパーへ食事用のラーメンでも買おうと入ったが

ラーメンの棚は空っぽ。

仕方がないので、お米だけ一袋買って帰り

2日ほど、朝と昼はご飯を炊いてはおむすびにし、

漬け物や佃煮をおかずに食事した。
(今でもあの時のおむすび、美味しかったねという話が時々出る)

豪雨の次の日の夕食は町へ出て食べようと8人で電車通りを

繁華街、天文館の方へ歩いたが、食堂も閉まっていたり

「本日休業」の札がかかっていて、なかなか食事にありつけない。

停留所を5つぐらい歩いただろうか?

やっと空いている食堂があったがトンカツ定食しかなかった。

脂身の嫌いな姉とばば。

もし、トンカツに脂身が付いていたら・・・・と一瞬思ったが

この際、贅沢は言っておれない。

全員が同じ物を注文し、黙々と食べ、黙々と歩いて帰った。

 

あれから16年目の8月6日がもうすぐ来る。

改めて自然の怖さを認識し、日頃の準備も少しはしなくちゃ。。。

と言っても、すぐ出来るのは食料品の確保ぐらいかな?

自然災害って不可抗力的な物が多いし。。。。。

「災害は忘れた頃にやってくる」と言う。

今回の豪雨災害を「他山の石」と見るのではなく

「のど元過ぎれば・・・・」・・・の現在の自分を戒める良い機会だと捉えよう。

 

もう一回の豪雨体験は後日。。。。

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