島の方言ではモクズガニのことをコウガン(川蟹)、または単にガン(蟹)と言っている。
秋になると活動が盛んになり脂がのった状態になり、冬には川を下って海岸の汽水域で繁殖をし、小ガニとなって夏には河川を上る。
モクズガニは、日本全域で生息しており名前も各地で色々異なっているようである。
鹿児島では「ヤマタロウガニ」と言われている。
島では秋から冬にかけて川の上流に「アロ」と言われる、竹籠でつくられた蟹捕り用の罠を仕掛けて、この蟹を捕獲する方法がある。
昔はこの方法で捕った蟹を汁にして食べるのは最高のご馳走であった。
この蟹の特徴は、ハサミの部分にふさふさとした長い毛がある。
この個体は、まだ海岸から上がってきて間もない子ガニで毛はふさふさとはしていない。
(2018年8月6日、11:13 徳之島町総合運動公園遊歩道で撮影)