シロアゴガエルとタマゴ
R5年7月18日(火)天気 り雲後晴 室温16.5℃(エアコン使用) 外気温28.5℃ 湿度(エアコン使用)65%(午前6時58分計測)
今日も高気圧の周辺部にあたり雲後晴の予想になっている。
先日、諸田池でNPO財団法人徳之島虹の会の関係者からシロアゴガエルのタマゴを見せて頂いた。
今月に入ってから、本格的な駆除作業が行われている。
シロアゴガエル
タマゴ(泡状になっている)
(2023年7月16日 徳之島町諸田池で撮影)
以下、(独) 国立環境研究所 侵入生物データベースより参照 ↓
和名 シロアゴガエル
分類群 両生綱 無尾目 アオガエル科
(Rhacophoridae, Anura, Amphibia)
学名 Polypedates leucomystax
主なシノニム
英名等 white-lipped tree frog
自然分布 インド北東部からフィリピンに至る東南アジアのほぼ全域.
形態 体長47~73mm.体色は褐色で背中に黒すじを数本持つことがある.全肢指間の水掻きは非常に発達が悪い.染色体数2n=26.
生息環境 住宅地や灌木林,二次林など比較的開けた環境によく見られる.自然林内にも生息.
温度選好性:南アジアから東南アジアの低緯度地方に広く分布することから,高温に対する耐性は強いと考えられる.低温耐性は不明である.
繁殖生態 繁殖期:4~10月
止水に雄が集まり,「グエッ」と聞こえる声で鳴く.繁殖は水たまりの脇,貯水槽,人工池など.抱接した雌はクリーム色の泡巣を作り産卵する.アオガエル科の中には1匹の雌に複数の雄が加わって産卵する種があり,本種でもその例は知られるが,通常は雌1個体に雄1個体が抱接するらしい.孵化した幼生は水に落ちて成長する.産仔数:蔵卵数は400個程度.
生態的特性 夜行性.指に吸盤を持ち樹上性であるが,地上でもよく活動する.
食性:肉食性.昆虫などを採食する.
侵入情報
国内移入分布 沖縄諸島の大部分(慶良間諸島は渡名喜島のみ),北大東島(大東諸島),先島諸島(宮古諸島の大部分および石垣島),鹿児島県与論島(奄美群島), 西表島(2019年根絶確認) 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 フィリピンと推定されている.
侵入経路 沖縄島には米軍の軍事物資の輸送に紛れて持ち込まれたと考えられる.宮古島にも混入によって侵入したと見られる.また,一般的ではないものの,ペットとして飼育されることがあり,ペット由来の個体の逸走の可能性もある.
侵入年代 1964年に沖縄島で初めて記録された.宮古島では1997年に初めて記録された.
影響 食物や産卵場所を巡る競争.鳴き声による繁殖活動への干渉等.在来でない寄生虫(蠕虫類)が確認されており,在来両生類への感染が懸念されている..
影響を受ける在来生物:在来カエル類.特に,生活様式が類似しているオキナワアオガエルなど
法的扱い 外来生物法で特定外来生物に指定された.
防除方法 繁殖場所における卵塊や幼生の除去が考えられる.成体は目立たず,まとまって捕獲することが困難である.繁殖場所を頻繁に見回り,発見された成体,泡巣,幼生をこまめに除去する方法が現実的と思われる.
上の資料より、(2019年根絶確認)とあるが、近年また再繁殖して、現在北限が徳之島まで北上しているそうだ!
環境省からの通達で根絶を目指しているようだ。
せっかく世界遺産に登録されたのに、こんな生態系を崩す繁殖力の強いのがはびこったら大変ですね!
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